顔のアタリについて以前まとめましたが、今回は顔の中でも特に重要と言える目についてを重点的に書いていきます。
目はキャラクターの印象を決定づけるとともに、表情を描く際にも重要なパーツと言えます。
そのため、目が書けないとキャラの顔が破綻してしまうと言っても過言ではありません。
ですが、正面は書けても角度がついた顔になると一気に難しくなってしまいますよね。
なので今回は、角度がついた目の描き方やアタリについてまとめていきたいと思います。
角度ごとの目の描き方!アタリはどうやって取るの?
目のアタリは帯を意識してみる
正面であれば対象的に書けばいいのですが、斜めやフカンなど、角度がついた顔になると目を書けなくなってしまう…という方は、顔の立体を意識できていないことが多いんじゃないかな~と思います。
顔(頭部)というのは平面ではなく、目がついている前面はゆるやかにカーブがあります。
なので角度の付いた目を描くとき苦戦してしまう場合、その部分を意識していくことで描けるようになっていくと思います。
まずは斜めの顔から見てみましょう。
この顔だと左向きなので、左目が手前に、右目が奥になりますよね。
先程も言ったように、顔(頭部)というのは立体なので、奥にあるものというのは狭く小さく見えるわけです。
そのため、斜めというのは奥半分のパーツは手前半分より小さくなります。
↑ためしに簡単に影をつけてみるとこんな感じ。
これに関しては目も同じになります。
この奥行きを表現するために、簡単に取れるアタリとして、目のラインに帯を書いて、メガネを貼り付けたようなアタリを使うと捉えやすくなります。
フカンや下向きなど、角度別の目のアタリ
斜め以外の顔の角度になった場合も、結局は顔のカーブを意識してアタリをつければOKです。
以前アオリや俯瞰のページでは目については深く書かなかったのですが、フカンの顔になると、目のラインは全体的に下向きのカーブを描きます。
帯だけだとこんな感じで。
目に限らず、フカンでは下に向かって奥行きが生まれるので、メガネ型のアタリも縦のラインは下に向かうようなイメージになりますね。
一方アオリでは、逆に上向きのカーブでアタリが付きます。
下向きの顔は、フカンと同じで下向きのカーブでアタリを書けばOK。
アタリが取れたら目の輪郭を描く
メガネ型のアタリで目の角度がとれたら、目の輪郭も意識してみます。
斜めの顔では、奥の目というのはサイズが小さくなる話はしましたが、
例えば上まつ毛を見てみてもやはり奥の目のほうが短くなります。
また、輪郭をとってみると奥の目は角度も急になるのが見えてきて、下まつげから上まつ毛の角度とかそんな感じですね。
奥の目は圧縮されるイメージでかくといいのかなと思います。
メガネ型のアタリでサイズ感をつかめれば、輪郭も書きやすくなると思いますので、ぜひ試してみてください。
余談ですが、リアルな人間の目というのはラグビーボールのような形をしています。
ただ、キャラクターであると必ずしもこのように書けばいいというわけではいですし、好みもありますよね。(笑)
このようなリアルな目を、崩したり、大きくしたりしてかわいくしてみたのが昨今のキャラクターの目なのかなという感じです。
究極的には、実際の人物の目を観察して書いてみるのが一番練習になるのかなと思います。
角度がついた目をかけないときは、人物の写真を見ながら書いてみるのもおすすめです。