前回、顔の描き方とバランスについて書いたので、今回は斜め構図での身体の描き方についてまとめたいと思います。
斜めの人物は汎用性が高く使えるので、ぜひとも最初のうちに描けるようになっておきたい角度になります。
ですが、お絵かき初心者であると「なぜか違和感がとれない」「いまいち斜めに見えない」というのがよく出てきます。
なので今回は、斜めのキャラ・人物をそれっぽく見えるにはどんな点を押さえればいいのか?といった部分をメインにまとめていきたいと思います。
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斜めの身体に違和感が出てしまう原因は?
イマイチ斜めに見えない原因の多くは、おそらく「重なりを意識できていない」という部分が大きいんじゃないかと思います。
背景ほど露骨に意識しなくてもいいのですが、人間の身体にも遠近があります。
なので、パーツ同士の重なり、つまり立体を考えながらやると良くなっていくと思います。
初心者のうちは左側の平面でものを捉えがちです。
これだと正面はそれなりにかけても、斜めなどの立体への理解が必要な角度になってくると、全体に違和感が出てきてしまいがちです。
なので、描く際は平面からレベルアップして、右側の立体を意識できるように練習してみましょう。
斜めの人物の描き方
以下は斜めの人物の立ち絵となります。
私も日々練習していますが、斜めに見えているかな~と思います。
じゃあ、ちゃんと斜めに見えるようになるポイントはどこにあるのか?というと、先程も言ったように立体を意識するのが重要です。
四角形を使ってアタリを書いてみると、以下のようになります。
アタリに関してはいずれ詳しいページを作成する予定なのですが、このタイプのアタリはよく見ると思います。
これというのは人間の骨を単純化したものなんですね。
上の四角形は肋骨がついている上半身の骨、下の四角形は骨盤を表しています。
これを単純な四角形にしてみると、奥行きがわかりやすくなってきませんか?
また、どの部分が手前なのかというのにも気をつけてみましょう。
この人物だと左側が手前になっているので、アタリにしてみても、四角形の左側の側面が見えるようになっています。
四角形がかけたら、腕と足の根本を置いてみます。
このようにすると、部位ごとの重なりが意識しやすくなるんじゃないかと思います。
特に腕と脚は全体を複雑化させやすいので、まずは胴体を書いてから足すようにすると、書きやすくなりますよ。
手前になる部位とそれらしく見えるポイント
と、ここまでつらつらと書いてきましたが、とりあえずはここを押さえれば斜めっぽく見えるな~という、今まで練習してきて個人的に思ったポイントは以下ですかね。
- ①…手前になる腕の付け根は胸のラインとつながるようなラインを意識する
- ②…手前になる脚は股のラインとつながるように意識する
- ③…奥側になる胸は腕の付け根とつながるようなラインを意識する
あくまで個人的には、というポイントですが、正直これを意識するようになってから良くなっていきました。
なので、少しでもこれを見ている方の参考になるといいですね。
斜めを描けるだけでかなり表現の幅も広がると思うので、ぜひぜひ最初のうちに練習してみてください。(^^)
なお顔に関しては以下のページでまとめています~。