二点透視図法の部屋の描き方!簡単に家具や窓を配置するには?
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前に一点透視図法の部屋の描き方についてまとめたので、今回は二点透視図法編になります。

一点透視図法編と同じように洋室6畳の部屋を描いていきますが、二点透視図法になると消失点が2つあり、少し難易度が上がるため、焦らず丁寧に進めていきましょう。

できるだけ初心者でもわかるように説明したいと思いますが、今回は実践編のため、基本的な知識を持っていること前提で進めていきます。

なので、基礎がよくわかっていない方はまず以下のページを見ておいていただけると理解しやすくなると思います↓↓

慣れない内は時間がかかってもいいので、きちんと完成させることを目標に進めていきましょう。

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まずは簡単な間取りを用意する

一点透視図法のときと同様に、部屋の間取りを用意するところから初めます。

正方形の1マスを900mm×900mm(半畳)のサイズとして、家具を配置していくとても簡単な間取りとなります。

間取りでは家具のサイズと、ドアや窓などの位置がわかればいいので、建築の知識がなくてもすぐに取りかかれるものとなっています。

詳しいことは一点透視図法の部屋の描き方のページを見てもらえたらと思います。

 

今回は一点透視図法のときと同じ部屋で、二点透視図法での作画をしてみます。

二点透視図法ということは、角が手前にくる構図となります。

じゃあどんな角度にしようか、と考えたとき、私はこの間取りを回してみてイメージします。

↑今回は上のように、右下の角が手前に来る構図にしてみようかなと思います。

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下の画像のピンクの丸の部分ですね。

 

こういうイメージをするため、私は模型を使って確認することがあります。

今回は↑のような角度のイメージで部屋を描いてみます。(和室ではなく洋室で、ですが笑)

これはリーメントの和室の違い棚セット・押入れセットを組み合わせたものなのですが、1畳あたりのサイズ感が掴みやすいので、とても重宝しています。

畳が組み替えられて便利なので、私は2セットずつ持っています。



背景を描くのに役立ってとてもいい商品なんですが、この手のものは常に生産するのが難しいらしくて、今は定価よりずっと高くなってしまっているのが残念ですね…。(2023年6月時点)

 

仮に、左側の壁をもう少し見えるようにしたいとかあれば、角度を変えてイメージしたりとかも出来ます。

 

今回は先の方の写真のイメージで、真ん中の壁をよく見えるように描いてみます。

二点透視図法で実際に部屋を描いてみよう

では、間取りが用意できたら実際に部屋を描いていってみましょう。

まずは間取りに印をつけた右下の角を基準に、天井の高さを取っていきます。

今回のお部屋では天井の高さを2400mmくらいと設定します。

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1目盛りあたり900mmとしますので、一番上を少し小さくします。

次に、アイレベルを引きます。

室内では座っている視点にアイレベルを設定すると自然な見え方になるので、アイレベルは1200mmくらいがいいでしょう。

今回は天井高が2400mmなので、赤い線のちょうど半分の位置にアイレベルを引けばいいかと思います。

そうしたら、消失点を置きます。

 

今回は真ん中の壁(窓のある壁)を広く見せたいので、左側の消失点はできるだけ離すといいかなと思います。

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そうしたら、対応する消失点にそれぞれ線を引いていきます。

 

 

縦3マス、横4マスずつ奥行きを取るため、印をつけます。

奥に行くほど狭くなるのが遠近法の基本ですが、2点透視図法だと感覚頼りになる部分が1点透視図法より多いです。

そのため、一点透視図法の部屋の作画より少し難しいと思います。

こういう奥行き感覚を養うのにさきほどの和室の模型を用いたりします。(^_^;

 

印をつけたら、箱を作っていきます。


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ここからは印に沿って、対応する消失点にそれぞれ線をひいていけばいいだけです。

二点透視図法の基本についてのページでも言っていますが、どの線がどちらの消失点に向かうかは、初心者の内は注意するようにしましょう。

二点透視図法だと「横幅」と「奥行き」の二箇所にパースが付きます。


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この箱だとピンクのラインが横幅、緑のラインは奥行きのラインとなり、それぞれの消失点に向かうようになります。

ちなみに赤い線は高さのラインとなり、これにもパースがつくと三点透視図法となります。

なお、この時点で箱が変な形になってしまう、という方は、向かう消失点の向きを間違っていることがほどんどなので、焦らずちゃんと確認しながら引いてみてください。

一点透視図法なら消失点がひとつだけなので迷いづらいのですが、二点透視図法だと2つになるので、透視図法を使い始めたばかりの頃は気をつけないと変なカタチになりがちです。

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箱を作ることが出来たら、今度は全体にマス目を描いていきます。

※右側の壁は後で消すので、同じように描く方は別レイヤーにわけておくといいです

これも、先につけた印から消失点に沿って引けばOKです。

 

 

 


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こういう風になればOKです。

一点透視図法の部屋でもやりましたが、マス目をつけておくとこれが1マスあたり900mmの基準となるので、家具や窓などを配置するときに大変役立ちます。

これに最初の間取りをみながら接地面を描いていけば、あとはそれぞれの家具の高さまで上に伸ばせばいいだけです。

 

家具のサイズや高さは一点透視図法の部屋のときと同じです。笑

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ここまでできれば、あとは清書しましょう~。

 

清書の仕方や家具そのものの描き方については、ちょっと多すぎるのでこのページでは書ききれないのですが、

案外自分の部屋の家具を見たほうが勉強になるかもしれませんね。本棚なんで大体カタチが決まっているので…。

 

なお、一点透視図法より先に二点透視図法をいきなり使うのは正直難易度が高いです。消失点の数が増えるので、やることが増えるのです。(汗)

今回のが無理そうと感じてしまったら、まずは基本を知り、一点透視図法から使ってみると良いですね。

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