今日は家具の中で「ソファ」の描き方についてまとめていきたいと思います。
以前、一点透視図法や二点透視図法での部屋の描き方を紹介したのですが、家具ひとつひとつの描き方についてまでは手が回りませんでした…。
やはりコンテンツがあった方がいいと思ったので、しばらくは家具ごとのページを追加していきたいと思います。
ソファはリビングなどの広い部屋に置くと映える家具なので、部屋の作画をするときぜひ役立ててみてください。
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ソファの構造について
描き出す前に、まずソファがどのような構造をしているか把握しておきましょう。
どんな部分があるかを分かっているかどうかは、絵の描きやすさに影響するので、作画するときは意識してみてください。
といってもソファの形は割と単純で、大きく分けて「フレーム+脚の土台部分」と、「座面・背面のクッション部分」の二ヶ所があります。
クッションや土台のデザインに関してはモノによって様々ですが、基本はこの二箇所になります。
この基本の形に、小さいクッションが追加されることがソファではよくあります。
今回は、↑のソファの描き方を紹介しますね。
正面のソファの描き方!パース(一点透視図法)を使って描くには?
では構造に関して簡単に知ったところで、一点透視図法を使った正面のソファを書いてみます。
と、その前にソファの寸法は予め決めておくと便利です。今回は「幅180cm、奥行き80cm、高さ80cm」くらいのソファを書いてみますね。
※高さはフレームの高さとします。
まずは、消失点とアイレベルを設定しましょう。
ソファは室内に置くものなので、今回アイレベルは座ったときの目線1200mm(120cm)くらいに設定してみます。
消失点とアイレベルを置いたら、ソファの接地面から書いていきます。
まずは接地面の手前のライン(ソファの横幅)から引いていきます。
この接地面のラインと、アイレベルの高さで、ソファの寸法が決まります。
アイレベル上にあるものは、すべて同じ高さになるという法則があるので、この接地面からアイレベルまでは1200mmになるわけです。
じゃあ、例えばソファの横幅が1200mmなら、上記のアイレベルまでのラインを定規などで測り、同じ長さで引けばいいということになります。
(私はアナログで測ってからデジタルで清書していますが、デジタルソフトでも定規に目盛りをつけられるものがあると思います)
今回はソファの横幅の寸法を1800mm(180cm)にするので、アイレベルまでのラインより長くしています。
できるだけ正確な横幅の寸法にしたいときは、まずアイレベルまでのラインを12分割し、100mm(10cm)相当の長さを出します。
この1目盛りあたりの長さは、100mm(10cm)相当になるということなので、じゃあ横幅が180cmなら18目盛り分あればいいわけですよね。
できるだけ正確に書いたほうがいい練習になるので、私はしっかり測るようにしています。笑
ちょっと脱線しましたので話を戻すと、横幅のラインを取れたら、両端から消失点まで線を引きます。
今回のソファは奥行き80cmにするのですが、パースの奥行きは勘です。汗
ただ1畳より少し短いくらいなので、一点透視図法の部屋の描き方のページでやったような、半畳のマス目を取るときと同じくらいの感覚でいいかと思います。
余分な線を消します。
これでソファの接地面はできました。
ソファは中央で分割するので、中心線も引いておきましょう。
中央の線は奥行きのラインになるので、消失点に向かう線となりますが、今回の絵だとちょうど消失点の真下にあるので、まっすぐ書いちゃえばいいと思います。
そうしたら、次にソファフレームの高さの線を引きます。
高さに関しては、先程アイレベル上にあるものはすべて同じ高さになるというお話をしたので、横幅と同じように測れば書けるはずです。
↓目盛りですね。
高さ80cmにするので、8目盛り分になります。
そうしたら消失点までラインを引いて奥側の高さも出し、
逆側も同じようにしていきましょう。
奥側の両端はつないでおきます。
次に、ソファの座面の高さのアタリを引きます。
ソファの座面ですが、通常の座って使うソファなら40cmくらいの高さとなります。
なので、先程引いたフレームのライン(高さ80cm)の半分くらいに引けばちょうどいいですね。
ソファの種類によっては座面がもう少し低いものなどありますので、描きたいソファによって調整すると良いでしょう。
通常のソファなら40cmくらいで大丈夫かと思います。
次に、ソファの脚との境い目のラインを引きます。
ソファの脚は、チラっと見えるくらいの長さしかありませんので、あまり長くしないようにすればいいかな~と思います。
次に、フレームの横幅のラインを取ります。
座面のラインとフレームのラインの間は座面クッションの位置となります。(画像水色の部分)
フレームより分厚くなることが多いので、広く確保するといいですね。
次に、フレームの輪郭を取って、余分な線を消しちゃいます。
フレームの側面の部分がアームという部位になっていることがあって、ここが分厚くなっているソファもあります。
ついでに脚を描き忘れていたので追加します。笑
フレームの奥行きも引いていきましょう。(奥行きなので勘になります…)
フレームの輪郭がとれれば、座面クッションも描けます。
これでソファの形はほぼできましたね。
あとは、背面クッションを置いてあげましょう。
座面を覆いすぎないくらいの奥行きにします。
椅子やソファにはすべて言えることですが、背中に当たる部分(背もたれ等)は少し後ろに反るような形をしています。
だって真っ直ぐだったら背中痛くなっちゃいますからね。(^_^;
正面だと反りが分かりづらいので、まっすぐ書いちゃっても違和感は出にくいと思います。ただ、基本的に座るものは背もたれ部分が少し反っていることは覚えておきましょう。
あとは中心に分割のラインを引いて、
これで下書きはできました。
ソファは柔らかいものなので、↑のカクカクそのまんま清書しちゃうと座ったら痛そうな印象のものができてしまいます。
なので角の部分は少しやわらかくするようにし、全体的に曲線を意識して清書します。
これももうちょっと全体的に柔らかくしてよかったかな〜と思ってます、パースラインがあるとひっぱられる(^_^;
小さいクッションはお好みで追加してください。
とまあ、これでソファが完成です。
寸法などはソファのデザインや種類によって変わりますので、お家にソファがあるなら測ってみたり、家具屋さんのサイトで調べたりなどしてみてください。
家具屋さんのサイトは寸法がしっかり載ってるのでかなり参考になります。笑