斜め後ろの体(背中)・顔の描き方!全身や頭部を書くポイント
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前のページで前斜めの体の描き方をまとめたので、今回は斜め後ろから見た全身や顔の描き方について書いていきたいと思います。

といっても立体を意識するという基本は同じなので、斜め後ろが上手にかけないというときは、やはり立体の重なりを意識できていないという部分が大きくなると思います。

今回もその点を踏まえてまとめたいと思いますので、練習をする際はぜひ意識してみてください。

 

※前回の内容が若干含まれますので、できれば以下のページを先に見てもらえると理解していただけやすいと思います。

斜め構図の体の描き方!違和感の原因とそれらしく見えるポイント

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斜め後ろの体(全身)の描き方

まずは全身の描き方からです。

前回も言ったように、人間を描くときは平面ではなく立体を意識することで、よりクオリティを上げることができます。

 

そのため最初のうちはアタリを引いて、なんとなくでもいいので、どの部分が手前になって、どの部分が後ろになって隠れるか?を意識してみてください。

 

胴体から描く理由は、前回同様に手足を先に書いてしまうと複雑になってわかりづらくなるからです。(^_^;)

この後ろ斜めの姿は、左肩が手前になっているので、当然背中より手前に左腕が来ますよね。

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箱のアタリをかけたら、手足の位置のアタリも置いてみます。

 

箱のアタリを書いてみるだけで、少しは立体を意識しやすくなると思います。

ただ、アタリだけでは人物の細かいディテールまではわからないので、できればポーズ集など併用するとより書きやすくなるんじゃないかと思います。

私は以下のポーズ集をいつも使っています。


なんとなく後ろ斜めをそれっぽく見せようと思ったら、以下の赤い部分にメリハリを付けて書いてみたら、個人的にはできるようになっていった記憶があります。

 

根本を意識するといいのかなって感じですね。

 

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体にも遠近がある

最初のうちはそこまで意識しなくてもいいのですが、立体である限りはどんなものにも遠近というものが発生します。

いわゆるパースですね。

今回の全身の絵はなんとなくですが、お尻のあたりに視点があることを想定して描いています。

なんとなくなので若干ずれてますが(^_^;)

そのため、視点から離れているなら、左右の同じ部位(たとえば右腕と左腕)が平行に同じ高さに揃うということはないんだろうなという感じです。

今回の絵の、かかとなんかを見てもらえればわかりやすいんですが、視点から離れている部位というのは奥行きが発生します。

今回の絵でかかとを左のように平行に書いちゃうと、平面っぽいような印象を受けるはずです。

アタリの段階なら左でも後から直せばOKなので別にいいんですけど、清書で左のように書いてしまうと揃っておかしく見えてしまうはずです。

 

ただ人物で遠近を意識するのは初心者向けではないと思っているので、ある程度人物を描くことに慣れてきたら挑戦してみてください。

視点(アイレベル)に関しては以下になります↓↓

アイレベルとは何?【パース,背景】

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斜め後ろの顔(頭)

斜め後ろの顔っていうのは最初難しいですが、ポイントを押さえれば書きやすくなると思います。

 

円形のアタリを書いて横の線より下のあたりに、

 

くぼみを書いてアゴまでなだらかな曲線を描いてみます。

ちなみにこのくぼみっていうのは、横から顔を見たときの目から鼻のラインにあたります。

そのため横顔を意識してみると、後ろ斜めの顔も書きやすくなるかな~と思います。

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耳は、側面のアタリのラインより少し後ろにかいてあげるといいですね。

 

なお、斜め後ろから見た耳というのは裏側が見えます。

そのため少し変わった形をしている印象を受けますが、正面や前斜めの耳を少しつぶすイメージで描くとそれっぽくなります。

 

あとはこれに裏側を追加して書けばOK。

他に斜め後ろの顔を書くときのポイントとしては、アゴの手前に首のラインが被さって見えることですかね。

※ただ左側の顔のように、目が見える角度になると首とアゴをつなげて書いたほうがいい場合もあります。

なので私の場合、首が被さるように描くのは、表情が見えない顔の角度のときに限定しています。

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人によっては、くぼみの位置にまつげを書く人もいますので、これはお好みでいいかと思いますね。

 


 

アタリの取り方なんかは私のやり方も含んでいますので、技法書や他の解説なんかも含めて、書きやすく工夫してみるといいと思います。

斜め後ろの構図というのは、通常の前斜めと比べれば描く頻度は減るかな?という感じなので、初心者の方はまず前斜めや横構図から練習するといいですね。

斜め構図の体の描き方!違和感の原因とそれらしく見えるポイント

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