本棚の描き方!正面を一点透視図法(パース)で描くには?
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本棚は机やイスと同じくらい身近な家具のひとつです。それだけに描く機会も必ず出てくると思います。

全体的に四角形そのままなので、本棚だけならまだ描きやすそうな印象がありますが、ほぼ本もセットで描かなきゃならないので、ちょっと面倒くさそうだな~と思う方もいると思います。

今回は本棚の構造を簡単に紹介した後、パース(一点透視図法)を使った本棚の描き方をまとめたいと思います。

 

また、私が普段から使っている簡単な本の描き方も紹介しますので、参考にしてみてください。

<関連ページ>

 

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本棚の簡単な構造

本棚に限ってはほとんどが箱型なので、構造を知っていなくても描けるとは思います。

ただ、名称を説明したほうが作画手順も書きやすいので、簡単にまとめておきます。

本棚がない家という方が珍しいと思うので、構造は自宅などにある家具を確認しながらだとより良いと思います。

 

まずは本棚には必ず「棚板」と呼ばれる部分が存在します。

棚板は上下の仕切りを作り、本を置く位置になります。ダボの位置を調整することで、自由に移動できるタイプも多く存在しますね。

棚板の一番下は「底板」と呼びます。なお、一番上を上板や天板と呼ぶ人もいます。

両側にある板は「側板」と呼び、そのまま本棚の側面を補強する板のことですね。

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本棚の背面についている板を「背板」、底板のさらに下にある幕のような板を「幕板」といいます。

ただ、幕板がない本棚も存在しますので、構造はあくまで例となります。

できるだけシンプルに描きたいなら、最初の内は幕板を描かなくてもいいかもしれません。

次に、正面の本棚の描き方を紹介します。

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【正面】一点透視図法での本棚の描き方

四角形のとり方

まずは全体の形を取るため、一点透視図法を使って四角形から書いていきます。

寸法は、このページは元々一点透視図法の部屋の描き方の延長で書いているため、同じサイズにしようかと思います。

<今回作画する本棚の寸法>

  • 幅…70cm
  • 奥行き…30cm
  • 高さ…100cm

 

本棚はほとんど四角形のカタチそのままなので、これさえ取れてしまえばほぼ完成のようなものです。

(※当サイトの家具の描き方でいつもやっている方法なので、手順を知っている方は飛ばしてOKです)

 

まずはいつも通りアイレベルを引いていきます。高さは120cmとします。

 


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アイレベルが取れたら、四角形の手前の横幅になるラインを引きます。

 

アイレベルから本棚の横幅の線まで、タテのラインを引きます。

 

アイレベルは120cmとなりますので、この高さのラインを12分割すると、10cmあたりの長さを割り出すことができます。


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この1目盛りあたりの長さが10cmに相当します。例えば今回は本棚の幅が70cmなので、定規などで測って、横幅に7目盛り分の印をつけましょう。

高さも同じで、今回の本棚は100cmなので、10の目盛りのところから線を引いていけば良いわけです。

 

 

ここまで描けたら消失点を設定します。

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真正面を描きたい場合、四角形の中心から真上に消失点をもっていくことで、ずれずに中心から見た本棚を描くことが出来ます。

消失点を設定したら、次に奥行きを決めていきます。

パースの奥行きは勘ですが、今回、本棚の奥行きは30cmなので、あまり広くしないほうが良いと思います。

本棚は思っているほど奥行きのある家具ではないので、広く取りすぎると多分違和感が出ると思います。(^^;

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接地面の奥行きが取れたら、

上面も消失点に向かってラインを引いていきましょう。


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あとは接地面の奥側から、上へ線を伸ばせば、上面の奥行きは自然と決まるはずです。

 

これで箱ができました。

次に、棚板などのディテールを書いていきます。

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ディテール

四角形が描けたら、まずは一番上の棚板から書きます。

あまり厚くしないようにしましょう。

 

次に、側板を書いていきます。棚板と同じくらいの厚さで良いと思います。


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次に、幕板のラインを書いていくんですが、私は四角形の横幅の線よりちょっとだけ上のあたりに描くようにしてます。

こうすると立体感が出るので、ちょっとリアルになるのです。笑

幕板の厚みを書きます。

幕板は、棚板などよりは厚くかくといいかなと思います。

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底板の線も書きましょう。

幕板以外の部分は、すべて棚板と同じくらいの厚みで書いてしまっても違和感は出ないと思います。

そうしたら中心の線を引いて、

 


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お好きな段数で棚板を書きます。

棚板に関しては、左右対称に固定されているものもありますし、高さも様々なので、これは自由に決めてしまっていいと思います。

ただ、本やモノを置くことを前提なわけなので、あまりにも狭かったりすると違和感が出るかもしれません。

家の本棚を見てみると良いですね。

 

棚板の奥行きも取ってあげます。

これで、本棚そのものの下書きは終わりです。

本棚だけならこのまま清書しちゃって良いんですが、普通なら本などもいっしょに描くと思います。

なので、今回は本棚に収まった本の簡単な描き方も紹介しますね。

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本の簡単な描き方と清書

本棚の中にある本を描こう、となると数がかなり多くなりますよね。

1冊1冊書いていると終わらなくなるので、ある程度省略すると良いと個人的には思います。

自己流ですが私は四角形の固まりを書いてから分ける方法を使っています。簡単なので、今回はこの方法を紹介しますね。

 

①まずは棚に収まる四角形を書きます

(棚板の奥行き部分以外は清書してあります)

 

②任意の厚みで本を分けます

厚みは必ずしも均等でなくていいと思います。本はいろんな厚みの種類があるので…。

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③本の奥行きも取ってあげましょう

 

正直このままでも本には見えるので、清書に入ってもいいです。

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ただ、本というのはほとんどの場合カバーがついているので、背表紙は少しカーブしています。

 

 

なので、私は背表紙部分は完全な四角形ではなく、少し湾曲させるイメージで描くようにしています。


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本が描けたら、棚板の奥行きも書いてあげましょう。

これを、すべての段で書いていきます。

本棚って隙間があると、一部傾いている本というのは必ずあるので、そういうのもちょっとだけ書いてあげるとよりリアリティが出るかな~と思います。

全部の段に本をビッシリ書いちゃってもいいですし、本棚に置くのは本だけ、とは限らないので、他のものを置いてもいいでしょう。

<本棚に置くものの例(本以外)>

  • 小物入れ
  • CD
  • 小さめの観葉植物
  • 写真立て
  • 置き時計 など

あとは、例えば女の子の部屋という設定なら、ぬいぐるみや鏡、化粧品の瓶とかが置いてあってもおかしくないですよね。

例では書いてませんが、一部に平積みの本があっても、ズボラな性格が見えて、キャラ付けによっては良いと思います。

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