スニーカーは普段の生活でも履く機会が多く、また老若男女を問わない靴でもあるので、絵でも描けなければ困るレベルですよね。
でもスニーカーって複雑そうな形をしています。靴紐がある分、前回のローファーと比べてもより難しいイメージです。
このようなときはやはり、まずスニーカーがどのような構造をしているのか、またどんな部位があるのか知っておく必要があります。
形ををわかっているかどうかで、絵の書きやすさというのは圧倒的に変わるので、今回はお絵描きに役立つスニーカーの構造をまとめたいと思います。
また、後半では実際に足に履かせたスニーカーの描き方も書いていますので、参考のひとつにしてみてください。
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スニーカーの構造
難しいものを描くときはまずその構造を知りましょう。
説明のために名称も記載しますが、構造がわかりさえすれば必ずしも名前まで覚える必要はないと思うので、スニーカーの特徴を表現するためどんな部位があるか把握しておきましょう。
と言ってもお絵かきの際に覚えておけば良いスニーカーのパーツは、個人的には6つくらいかなと思っています。
- アッパー…靴底を抜いた上部の総称
- タン…甲部を覆っているパーツ
- 靴紐…足とのフィット感を調整するためのパーツ
- 鳩目…靴紐を通す穴を補強するためのリング状の金具
- ソール…靴の土台部分の総称
- アウトソール…ソールの中でも地面に着く底の部分のパーツ
アウトソールはソールと合わせて覚えちゃってもいいと思います。らしく見えれば十分なら、分けて描かなくても、スニーカーに見えます。
ただスニーカーはアウトソールに変わった模様がついていたり、遊びを加えられていることが多いので、こだわる方はソールとは別で覚えておくといいでしょう。
また前回のローファーと比べると、デザインにも寄りますが、スニーカーはフォルムが全体的にダボッとしているイメージになります。
ですが、慣れない内は足の形に合わせて描いてもスニーカーには見えるので、描き方は後に紹介しますね~。
以下、資料用に(忘れたときの自分用でもある笑)スニーカーの部位を色分けした画像を角度別で置いておきます。
パスツールで描いたので、絵というより図のようですが(^_^;)
正面
横
後ろ
真上
前から見たスニーカーの描き方
では次に、実際にスニーカーを履かせた絵を描いていきます。
今回はできるだけ簡単に描きたいので、輪郭が足に近い形のスニーカーにしてみます。
まずは靴下を履いたような足のアタリを描きます。
足から描いたほうが輪郭がとりやすく、またスニーカーが不自然な形になることを防ぐことが出来ますので、慣れない内は必ず描きましょう。
練習のために足をそのままかきたいというなら、それでもOKです。消しちゃう線なので、靴さえ書ければいいなら↑みたいな感じにアタリを取ってみましょう。
足の描き方については以下でまとめています。
次に靴全体の輪郭を描きます。
足のアタリを一回りか二回りくらい、大きくしたような形で描けばそれっぽくなると思います。
次に、靴紐が編んである部分のアタリを描きます。
靴紐がある部分はつま先までは行かないです。タンのあたり~つま先で、半分くらいまでのイメージです。
そうしたらタンを描いて(タンは半月みたいにカーブを描くイメージで)、鳩目(靴紐の穴)を描きます。
今回、鳩目は5にしていますが、これより多く7個くらいあるスニーカーも見かけます。
一番スタンダードな数が5個かな~と思います。
そうしたら靴紐のアタリを引きます。
靴紐はコツが掴めないとちょっと難しいので、個別に説明するページを作る予定です。少しお待ち下さい(^_^;)
【追記】更新しました
結び目を描いて、靴紐のラインを整えます。
これで下書きを完成としてもいいですが、模様や厚みのラインがあってもいいかな~と思ったので、少しだけ追加しました。
線を整えて清書すれば完成です。
スニーカーが描けるとあらゆるキャラの靴に流用できますので、ぜひ練習して描けるようになっておきましょう。
なお、学生キャラを描くときはローファーの構造や描き方がわかっていると役立つので、こちらについては以下でまとめています。
⇒靴のローファーの描き方!正面や横など構造はどうなっているの?
今回アタリで足のカタチを取っていますが、靴は足を描けないとかなり難しくなってしまいます。
なぜかというと、靴は足に履かせるもののため、その形が足に由来するからです。汗
なので、まだ足が描けない場合、靴より練習の優先度は高いです。足の描き方については↓のページで書いているので、ぜひ見ておいてください。