★このページでは耳をどう描くかについて掘り下げています。
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耳ってどう描く?
耳を書こうと思ったらまず実物を見ることからはじめてみます。
耳は以下のような形になっていて、部位ごとに名前があります。
絵で表現するときに意識するとしたら、主に
- 「耳珠(じじゅ)」
- 「耳輪脚(じりんきゃく)」
- 「耳輪(じりん)」
- 「対輪(ついりん)」
- 「対珠(ついじゅ)」
- 「耳垂(じすい)」
あたりかと思います。
名前まで覚える必要はないのですが、それぞれのカタチの特徴をとらえながら描いてみましょう。
①まず縦長の「C」のようなカタチを描きます。
名称で言えば耳輪(じりん)のカタチになりますね。
耳の輪郭になるので、重要な線です。しっかり見ながら描きます。
②次に耳珠(じじゅ)を描きます。
この丸い形がとくに耳らしさを出してくれると思ってます。(^^;)
③そして内側に入るような線で耳輪脚(じりんきゃく)のラインを描きます。
この線はなくても耳っぽくなるのですが、キャラクターがリアルな絵柄であるほど、耳も詳細に書いたほうが良いかなと思います。
④次に、耳輪(じりん)のラインを内側にもう一度描く感じでぐるっと線を入れます
一気に耳らしくなりましたね♪
⑤そして、さらに内側に対輪(ついりん)の線を描きます。
情報量が増えて、ここまで書けば十分耳と言えるかなと思います。
⑥最後に、対珠(ついじゅ)の線を入れて終わりです。
一応写真を参考に影を入れてみるとこんな感じになりますかね~。
キャラクターの場合は、必ずしもここで紹介したすべての線を書く必要はないと思ってますので、ある程度耳を描くのに慣れたら自分が描きやすいように省略してもいいですね。
(以下のは習作です)
角度による見え方の違いって?
耳って、角度によってカタチが変わるんですよね。これが顔や頭を描くときに難しくしている要素のひとつです。
正直、横が描ければ斜めや正面は割と何とかなるのですが、「斜め後ろ」や「真後ろ」は難しいですね。
できれば写真など参考にすると描きやすいかと思います。
(練習方法については後述)
耳の位置ってどこらへん?サイズはどのくらい?
耳は真横から見たとき、頭の半分の位置よりちょうど後ろにあります。
また大きさとしては、目と口の間に収まるようなサイズで描くと、自然な感じになります。
耳の書き方の練習方法
と、ここまで耳の形や描き方について紹介しましたが、描きたい角度によってカタチが変わるものは、実際の人物の写真を見ながら書き写すのが一番いいと思います。
たとえばヘアカタログなんて言うのは、髪型を見せるために様々な角度から写真が載ってたりするので、実際の人物を見て練習したいなら参考になりますよ。
耳が見えるような髪型だと、男性はもともと短いのが多いですが、女性ならベリーショートやアップヘアの写真が見やすいかと思います。
私はひとつのポーズを様々な角度から掲載したポーズ集をよく使います。マール社さんの「新ポーズカタログ1女性の基本ポーズ編」を使ってますが、このポーズカタログは写真が小さいので、おおよそのカタチを捉える程度に利用します。(^_^;)
いっしょに耳がついている素体フィギュアと併用しながら練習してます。素体フィギュアはピンポイントの角度で実物を見ながら描くことができるので、1体くらい持っているとかなり便利です。
また他の練習方法であると、好きな作品や絵(漫画、アニメ、イラストでもなんでも)に、描きたいカタチの耳があれば、それを模写してみるのも十分練習になるかと思います。
実際の絵は、どんなデフォルメをしたらいいかという学びにもなります。