絵はある程度アタリに引っ張られてしまうので、どのようなアタリを使うかは結構重要な部分ではないかなと思います。
とくに顔はバランスが崩れるとすぐに違和感が出てしまって、わかりやすい部位なので、まずはアタリの描き方から慣れていきたいですよね。
今回は、円を使った顔のアタリの取り方をまとめていきたいと思います。
アタリは人それぞれやり方が違っているので、必ずしも今回のが正解とは言いませんが、参考のひとつになれたら幸いです。
正面の顔のアタリとバランス
今回はまず正面の顔からですが、円を書いて中央に十字を書いたら、側面を少しだけ削ぎ落とします。
なぜ側面を削ぎ落とすのか?というと、正面の顔を円形のアタリのまま書いてしまうと、顔が少し横長になってしまうからです。(^_^;)
輪郭に違和感を出さないための処置と思っておいてくれれば大丈夫です。
顔のパーツの配置なのですが、今回のアタリだと中央の十字の位置に眉が来ます。
十字の下半分の1/2に下まぶた、1/4に鼻、円形の下端に口がくることになります。
目と目の間は目1個分ほど、外側は目の半分くらい空けるとちょうどいい感じですね。
耳は目と口の間あたりに置きましょう。
輪郭は円形で取ったアタリ(耳の横くらい)から少し延長してきましょう。
このバランスを守って書けば、極端に顔が崩れるということは無いんじゃないかと思います。
なお、生え際は円形アタリ上半分の1/2くらいの位置におくといいかなと思います。
横顔のアタリ
横顔も、正面が書ければ難しくないかなと思います。
円形を書いて十字を引きます。横顔の場合は側面を削ぎ落とさなくても変にならないので、このままでOKです。
パーツの配置の印をつけてみます。(正面と同じバランスでOK)
横顔が横顔らしく見えるポイントとしては、まず目を正面と比べて半分くらいのサイズで描くことです。
ラグビーボールを半分にするようなイメージがいいかなと思います。
また横顔の輪郭に関しては、アゴから耳にかけてつながるようなラインを意識してください。
つなげても違和感がないように練習するといいですね。
また耳は円の縦十字線の後ろ側に配置するようにしましょう。
鼻やアゴのラインが書きづらいときは、まず単純な形にしてから鼻をつけたり、アゴをシャープにしたりして書いてみるのもいいでしょう。
下を向いた顔のアタリ
正面で下を向いた顔を書きたい場合、顔のパーツのバランスがちょっと変わります。
というのも顔が下向きになってしまうとフカンの顔と同じで、下に向かって奥行きが発生するからです。
顔全体が下向きにカーブを描くようになります。
といっても眉毛の位置からパーツを配置していけば難しくないです。
例えば下まぶたは、円アタリの下半分を1/2にした位置におきますが、下向きの顔の場合、この1/2の位置を少し下げて配置します。
これはパースを学べばわかってくるんですが、立体に奥行きが発生すると手前のもののほうが広く見えるので、それを応用したわけですね。
(下向きの顔だと、頭頂が手前になるので)
鼻も同じで、1/4の位置を少し下げて配置します。
口や生え際も同じように配置すればOKです。(この絵は生え際が少し下過ぎたかもですね。汗)
通常の角度の正面顔と同じように、最初にパーツの位置にアタリを付けてから書いてみるといいでしょう。
なお、耳は頭の側面についているパーツなので、下向きの顔になると少し上がるイメージになります。
この絵であると目と眉にかけての位置になるかなと思いますね。
アタリは人それぞれ描き方があるので、色々試してみて、好みの絵柄が書きやすいアタリを探してみるといいと思いますね。
私としては、顔のアタリは円形でとるほうがあらゆる角度に流用できる&練習もしやすいので好きですが、楕円でアタリを取る人もいますからね。
自分が書きやすいアタリを模索してみてください。(^^)
余談ですが、小さい子なんかは輪郭を延長せず、アタリは円のままでもOKです。
目(上まぶた)は十字の位置にきますし、ちょっとバランスも変わるので、普通の顔の書き方に慣れたら挑戦してもいいと思います。
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